鎮痛剤使用での注意←|→トリプタンの種類と特長
片頭痛の治療薬は大きく分けて予防的治療薬と、痛いときの急性期治療薬に分けられます。
急性期治療薬の中でエルゴタミンはトリプタンの登場により、余り使われなくなりました。
主な理由は以下の通りです。
◆エルゴタミンに依存性が有る
◆全身の血管を収縮させてしまう⇒妊婦さん、高血圧・狭心症・心筋梗塞の方には禁忌
◆発作してから服用しても効果が無い
■エルゴタミンには依存性など欠点が有る■

エルゴタミン製剤は拡張し出した脳の血管を収縮させて起こり始めの片頭痛を抑える治療薬で、トリプタン製剤が発売されるまでは片頭痛発作時の治療薬として広く使われてきました。
昔使っている方は大勢いると思います。
が、片頭痛治療薬のトリプタンが開発された以降は、病院でエルゴタミンが処方される事は先ずありません。
この薬の欠点は片頭痛の発作が起きてから服用してもほとんど効果が無い事です。
その為、発作が起きるのではないかという不安な段階で早めに服用しがちです。
さらにこの製剤の主成分であるエルゴタミン自体に依存性があり、含まれてる無水カフェインにも依存性があります。
その為、過剰に服用する様になり薬が手放せなくなる状態が起こります。
またこの薬は全身の血管に作用するという欠点も持っています。
その為、適切に使用しないと体の抹消に動脈炎が生じたり、高血圧や狭心症心筋梗塞の原因になる事も有ります。
妊娠時に服用すると胎児の奇形のリスクがある為、妊婦では禁忌薬となっています。
また高齢の方にも禁忌薬となっています。
そうでない人の場合でも1週間に10錠までが限界量です。
それ以上服用している方は既にエルゴタミン依存になっていると考えた方が良いでしょう。
さすがに、今もエルゴタミンを常用している方は少数派だとは思いますが、片頭痛治療の専門医に相談してトリプタンに切り替えて下さい。