痛く無い片頭痛も脳の興奮性が残る

片頭痛治療⇒ 片頭痛の痛み方の特長など ⇒ 痛くならない場合もある


片頭痛の特長


予兆症状だけで終る片頭痛があるが脳の興奮性は残る

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痛くない

痛みのない片頭痛


 
頭が痛くならないのに片頭痛?不思議に思う方も多いと思います。
この病名は国際的には立派に存在します。
migraine without headache。変な頭痛ですが「痛くない片頭痛」。

この章を読み進んで来られた頭脳明晰な方は、もう感ずいていると思います。

片頭痛は頭に波打つ様な痛みのあるものと言われますが、この様な痛みだけでは断定できないのが大きな特長です。

前に説明しましたが、痛み以外に大脳が興奮症状をおこしているのが特長です。
先ず興奮は後頭葉に生じます。視神経と繋がっている所であるのがポイント。

ここが興奮する為に視界に光が見えます。閃耀暗点と呼ばれる症状です。

この閃耀暗点は2割程度の人が経験しています。

そして、このまま痛む事なく終わる人がいます。これも立派な片頭痛です。脳は興奮しています。
痛みが無くても治療は必要な処置です。


脳の興奮性だけは残る


しかし、この様な視覚症状を起こした後に、起こるはずの痛みが起こらないこともありそれを総称して「痛みのない片頭痛」と呼んでいます。

若い頃に閃耀暗点に続く片頭痛に苦しんだ事のある高齢男性に多いと言う指摘もあります。
高齢になると動脈硬化が進み、脳血管も例外ではなくなり、余り拡張しません。

三叉神経に触らなくなる為、痛みが出なくなります。
しかし、脳の興奮性だけは虚しく残るため起こると考えられています。

痛みが無いと言って油断できません。脳が興奮する事に変わりが無いからです。
片頭痛治療の重要性はこんなところにもあります。


アロディニア(異痛症)が起こる


前段階で起こる感覚障害


アロディニアは片頭痛の前段階で起こります。異痛症と言う感覚異常のこと。

片頭痛の発症の順番で一番最初に三叉神経節の興奮が始まります(図@)。
この段階では痛みの情報は脳幹のところで留まっています(図A)。

アロディニア

●早期アロディニア●

この時点で感覚障害が起こってきます。

頭が痛くなる側の目の周り目の奥に圧迫感生じたり、頭皮の違和感などが起こります。

眼鏡がコメカミに当たる違和感や髪が風にそよぐ違和感を感じます。
これを早期アロディニアと呼んでいます(図B)。

片頭時に横になって休む時、いつも上になる側が同じ人は、逆側の頭皮が枕に当たって気になる事があるのも理由の1つです。


●後期アロディニア●

その後暫くして、片頭痛の情報が脳の中を上がって行き、視床に到達すると、痛む側と反対側の手に、痺れなどの感覚症状が表れます(図C、D)。

又、痛む側と反対側の体幹にも違和感を覚え、ベルトを緩めたり上着を脱いだりする人もいます。
これを後期アロディニアと呼びます。

片頭痛の人でアロディニアが現われる人は60%とも80%とも言われます。

またアロディニアは片頭痛歴5年以上の人で出現しやすく、年齢を重ねる毎に治まる傾向にあるとされています。

靴下の縫い目に違和感を覚えたり、下着の縫い目に違和感を覚えたりすると言って裏返しに着ている人もいます。

もしかしたら、片頭痛持ちの人でアロディニアが出現するタイプの人なのかも知れません。




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頭痛のタイプ別の特長
◆片頭痛◆こめかみのあたりがガンガン痛む。仕事に手がつかない
慢性頭痛は3つあります。その中で一番恐い病気が片頭痛。
患者数は、800万人。頭ののこめかみがズキンズキンと拍動に合わせて痛みます。
◆緊張型◆頭が重く、圧迫されているように痛む。肩こりもある
緊張型頭痛は頭痛タイプで日本人に最も多いもので、3000万人とも言われます。
◆群発頭痛◆目をえぐられるような痛み。じっとできずに暴れだすことも3つの頭痛のなかでは最も少なく一番激しく痛むのが、「群発頭痛」。
20〜30代の男性に多いものです。
片頭痛の痛み方は色々
ズキンズキンは片頭痛の痛み方、ドーンと重苦しいのが緊張型の痛み方と一般には思われていますが、少し違います。
痛み方そのものも、発作の時期や課程、年齢などのいろいろな要素のよって変化します。
起こり始めはズキンズキンとした、脈拍に合わせて痛む拍動性の痛み方ですが、ピークを過ぎるとドーンとした痛みに変ってくることが有ります。
人によっては緊張型の痛み方をズキンズキンと表現する人もいます。
また、女性の場合はホルモンの年齢的な変動によっても痛みは変化します。
更年期を迎える頃にはズキンズキンからドーンをした痛みに変ってきる方が多いです。
三叉神経が立役者として関与
三叉神経は12対ある脳神経の1対で脳幹から直接でていて顔面感覚及び運動を司る神経です。
名前の通り3つに枝分かれしています。
脳の一部の血管はこの三叉神経に網目のように取り囲まれています。
脳血管が過度に拡張すると、三叉神経が血管壁に圧迫されて興奮し、末端から炎症物質が放出されさらに血管が拡張して三叉神経を刺激。
この情報が脳(後頭葉、頭頂葉、前頭葉の順)に伝えられて片頭痛の痛みとして発現します。
片頭痛の中には、痛む前に閃耀暗点とよばれる、目の前がチカチカしたりギザギザの光が見えたりする前兆を伴うものがあります。
脳過敏症候群発症メカニズム
脳過敏症候群は片頭痛と深い関わりがあります。片頭痛も含め、多くの痛みは脳に異常興奮を引き起こします。
特に片頭痛の人は過敏な頭の持ち主です。光や音、臭いなどに頭が過敏に反応します。
下の項目に1つ以上該当したら、予備軍です。
□世間で言う「片頭痛持ちだ」。
□会社や学校を休んでしまう事がある。
□頭が痛い時、動くと余計に痛みが増す。
□頭が痛い時には、光や音、臭いが辛く感じる。
□下痢をしたり、吐いたり」、吐き気や腰痛が起こる。
□痛みの前に、肩凝りやあくびが出たり、目の前が光って見えたりする事がある。
市販鎮痛剤の成分と作用
【アスピリン】
痛みと熱の特効薬として最も古い歴史を持つアセチルサリチル酸系の薬。
体内のプロスタグランジン(※)の産生を抑えて炎症に伴う痛みを緩和させる。
軽度から中度の片頭痛にたいして一時的に有効。但し根本治療になってないので要注意。
副作用に胃腸障害がある為、胃壁を保護する成分が含有されているものが多い。
主な市販薬:アスピリン、バファリン
【エテンサミド】・・・・・・・・・・

痛みと熱の薬としてアスピリン同様アセチル酸系に分類される。
脳腫瘍、小脳梗塞
睡眠中に頭蓋骨の中の圧力が高くなるため、朝起きた時に頭痛がピークなるのが脳腫瘍の頭痛の特徴。早朝頭痛と言われている。
脳腫瘍の3大兆候は、頭痛、嘔吐、うっ血性乳頭だが、これが頭蓋骨の中の圧力が高くなるために起こる症状。
早朝頭痛が何故起こるのかというと、睡眠中は呼吸が小さくなるため、血液中に二酸化炭素がたまる。
そのために、脳血管が広がり脳を流れる血液の量が増えて頭蓋内圧が高くなる。
その結果、起きた時に頭痛や嘔吐が起こり易くなる。
頭痛は脳自体は痛みを感じることは無く、硬膜、脳動脈、橋静脈などが痛みを感じる。