治療薬トリプタン

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片頭痛の特長


トリプタンの種類と特長

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片頭痛治療の頓挫薬トリプタン製剤は現在、日本では5種類、世界では7種類が発売されていて微妙に作用が異なります。
また、それぞれ相性があル為、あるトリプタンでは効かなくても、別のでは良く効く事が有ります。
詳細の前にザット5種類を紹介します。


 

特長 成分名 製品名 タイプ
効き目が早い スマトリプタン イミグラン錠 皮下注射・自己注射、錠剤、点鼻液
ゾルミトリプタン ゾーミツグ錠 錠剤、口腔内崩壊錠
エレトリプタン レルパックス錠 錠剤
リザトリプタン マクサルト錠 錠剤、口腔内崩壊錠
効き目が長い ナラトリプタン アマージ錠 錠剤


スマトリプタン

日本で最初に発売された片頭痛治療薬で、即効性に優れているのが特長。
注射で10分、点鼻薬で15分、錠剤で30分で効果がでます。
2008年2月からは在宅での自己注射が認められています。


ゾルミトリプタン

第2世代のトリプタン製剤として開発され、吸収率が高く少量でも効果があります。
片頭痛への効果の即効性と安定性が特長の治療薬です。
たまに目眩や眠気などの副作用がありますが一時的なものです。


エレトリプタン

効き目は比較的穏やかですが、薬が効いている持続時間が長く、服用した日の片頭痛再発作は少ないとされています。
日本での1回の服用量は欧米の半量と定められています。


リザトリプタン

即効性があり片頭痛の随伴症状改善率が高いのが特長です。
吐き気や嘔吐には特に効果があります。
他のトリプタンと比較すると2時間後の片頭痛消失率、24時間継続片頭痛消失率が高い製剤です。
水なしで飲めるミント味の口腔内崩壊錠が人気です。


ナラトリプタン

薬が効いている時間が12〜24時間と長いのが特長です。
但し、効き始めるまでに時間がかかるため、片頭痛発症のごく初期段階に服用する必要が有ります。効き目が穏やかです。


トリプタンの一般的な特長は「使う人との相性」が激しい点です。
ある種のトリプタンは全く効かないが、別の種類なら効く人は40%にも上ります。

さらに、痛みを発症してからトリプタンを服用しても良い効果が期待出来ません。
少なくとも前兆段階で飲む必要があります。

特にナラトリプタン(アマージ)は効き目に立ち上がりが遅い為、かなり前もって飲む必要があります。

以上の様にトリプタンの服用は結構面倒ですので、良く医師と相談して下さい。