脳動脈瘤奇形、脳症←|→頭部外傷による血腫
◆脳腫瘍◆
●脳腫瘍の特長ポイント
頭痛、嘔吐
物が二重に見える、痙攣、手足の麻痺
人格変化
睡眠中に頭蓋骨の中の圧力が高くなるため、朝起きた時に頭痛がピークなるのが脳腫瘍の頭痛の特徴。早朝頭痛と言われている。
脳腫瘍の3大兆候は、頭痛、嘔吐、うっ血性乳頭だが、これが頭蓋骨の中の圧力が高くなるために起こる症状。
早朝頭痛が何故起こるのかというと、睡眠中は呼吸が小さくなるため、血液中に二酸化炭素がたまる。
そのために、脳血管が広がり脳を流れる血液の量が増えて頭蓋内圧が高くなる。
その結果、起きた時に頭痛や嘔吐が起こり易くなる。
頭痛は脳自体は痛みを感じることは無く、硬膜、脳動脈、橋静脈などが痛みを感じる。
脳腫瘍の嘔吐は食事とは無関係に起こる。吐き気は無く、突然に嘔吐する。
うっ血乳頭とは、慢性的に頭蓋内圧が高い状態が続き、眼の中の視神経乳頭という部分が腫れる現象。
腫れが続くと視力が低下してやがて失明する。
視力は低下しないが、ぼやけて見えるのも、脳腫瘍の場合には良くある。
その他の症状としては、物が二重に見えたり、痙攣が起こる場合もある。
成人に痙攣が起きたら、脳腫瘍か脳動脈瘤奇形の可能性が高い。
・脳腫瘍のそのほかの症状
前頭葉が障害されると、手足の麻痺や言葉が出ないなどの症状が出ることがある。
側頭葉が障害されると、一度体験した状況が目の前に再現される「既視感」が現れることがある。
また、言葉がわからない、上が見えにくい、などの症状もある。
後頭葉が障害されると、触った物の形や素材が解らない、服を着ることが出来ない、左右が解らない、計算できない、字が書けない、などの症状がでる事がある。
小脳が障害されると、手が震えて物が掴めない、直線上と上手く歩けないなどの症状が出ることが有る。
脳幹部が障害されると、飲みにくい、言葉が話せない、眼球の運動障害、手足の麻痺などが現れることが有る。
◆転移性脳腫瘍◆
●転移性脳腫瘍の特長ポイント
頭痛、嘔吐
この腫瘍は癌が転移してもので、頭痛、嘔吐、痙攣がある。
折角、癌の治療のために大きな手術をしたのに、他の臓器へ転移していた時ほど辛いものは無いと思う。
しかし、肺癌の場合はそういう事が多い。
脳に転移し易い癌としては、肺癌、乳癌、胃癌などの消化器系に癌がある。
症状は転移性で無い脳梗塞と同じで、頭痛、嘔吐、痙攣などである。
転移した脳腫瘍の方が先に見付かり、転移元の癌を後で見つけるケースもある。
肺癌は転移性脳腫瘍の約半分を占めるため、肺癌の後に頭痛が続くと言う場合は、たいてい脳への転移が見付かる。
◆小脳梗塞◆
●小脳梗塞の特長ポイント
頭痛のあと目眩、歩けないなどの症状
若年者の後頭部痛
脳梗塞はよほど大きな梗塞でなければ頭痛は起きない。
しかし若い人に起こる小脳梗塞は例外で強い頭痛がある。
後頭部から首の後ろにかけ、「ブチッ」と音が聞える位の強い頭痛のあと、目眩や歩けないほどの症状が出る。
これは、首の後ろを通って後頭部に入る椎骨脳底動脈に出来た解離性動脈瘤によるもの。
動脈瘤と言うとクモ膜下出血だが、解離性動脈瘤の場合は血管の壁が裂けて、その部分で血液の流れがブロックされてしまう。
そこから先へ血液が行かない為に脳梗塞を起こす。
若い人に多い理由や解離性動脈瘤が出来る原因は解っていない。
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