脳動脈瘤奇形、脳症、モヤモヤ病

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危険な頭痛


命に関わる危険な頭痛:脳動脈瘤奇形、脳症、モヤモヤ病

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脳動脈瘤奇形 脳動脈瘤奇形

脳動脈瘤奇形の特長ポイント

頭痛、痙攣
若年者


脳の血管の奇形で、脳血管撮影では「わた菓子」の様にフンワリとした血管の塊として写しだされる。

血管の奇形部分は出血しやすく、くも膜下出血の原因の1割程度が脳動脈奇形からの出血によるもの。

脳動脈瘤のほとんどは脳内出血を起こさないが、脳動脈瘤奇形はくも膜下出血だけで無く、脳内出血も起こす。

出血は30代に多く、男女比では2:1で男性に多い。
若年層の脳出血をみたら脳動脈瘤奇形を最初に疑う。

また出血だけで無く、けいれんも引き起こす。頭痛を訴えることが多い。
若年層の頭痛と言うことで、片頭痛と紛らわしい。

治療では、最近導入されているガンマナイフによって選択肢が広がっている。

ガンマナイフは2百個程度のコバルト線源からガンマ線を1点に集中させる事により、血管の壁を変化させて血管を詰まらせてしまうもの。

ガンマナイフは小さい脳動脈瘤奇形に用いられる事が多い。




高血圧性脳症 高血圧性脳症

高血圧性脳症の特長ポイント

頭痛、吐き気、嘔吐
相当な高血圧


高血圧性脳症とは、脳出血になりギリギリ一歩手前の状態を言う。
大抵の場合、上の血圧が200mmHgを超えている。

頭痛、吐き気、嘔吐などが有りイライラや不安、興奮などが起こることがある。痙攣は物が見えにくい症状が出る場合もある。

これらの症状は、高血圧のために脳浮腫になった結果起こる。脳出血の一歩手前。

通常は血圧を下げれば快方する。
但し、急に血圧が上がった時には、闇雲に血圧を下げる事には注意が要る。

脳梗塞とか脳出血を起こしているなど、何らかの理由で脳へ十分な血液を送れない状態かも知れない。

すると脳への血液を確保しようとして血圧を上げようとする。
こういう場合に血圧だけを下げると脳梗塞を助長しかねない。


モヤモヤ病 モヤモヤ病

モヤモヤ病の特長ポイント

運動、息を吹きかける動作の後などに脱力
小児や若年者に多い
片頭痛と間違われ易い


脳血管撮影で脳血管を写し出してみると、脳底部に「もやもや」とした血管が見付かるところから、もやもや病と名づけられた病気。

脳全体に十分血液が流れないために、いろいろな障害を起こす。外国人に少なく、日本人の多いと言われる。

症状が出るのは5歳前後の子供と30代の成人に多い。

子供の場合、脱力発作や頭痛が見られる。また、泣いた後や、楽器を吹いた後、熱い飲み物に息を吹きかけた後、などに手足が痺れたり痙攣を起こしたりする。

片頭痛や癲癇と間違われやすい。
大人の場合は手足の痺れも起こるが、脳出血を起こす事が多い。

脳の中で脳脊髄液が溜まる脳室内に出血を起こし易い。

もやもや病は女性に多く、若い人に多い。また家族で発症する例が10%程度に見られる為、頭痛が片頭痛に間違われることがある。

片頭痛の治療薬トリプタンを間違って使用すると、脳血管が収縮するため、脳梗塞を起こす危険がある。